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被災地で必要な支援物資は何?支援する前に考えておきたいこととは?

投稿日:2017年6月16日 更新日:

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物資が足りなくて困っている人たちに支援物資を送る。

簡単そうに見えて、なかなか難しいことです。

被災地で ”ありがた迷惑” にならないために、どんなことに気をつければいいのでしょうか?

支援物資を送る前に考えておきたいこと

被災地に支援物資を送る前に考えておかなければいけないことがあります。

それは、

「善意があっても、必ずしもそれが善行になるとは限らない」

ということです。

何かの役に立つかも・・・
喜ばれるかもしれない・・・
このような曖昧な理由で送られた支援物資は、ほとんど役に立ちません。

それどころか、場合によっては大量の支援ゴミを発生させることになります。

何が必要かを知っている人に効くのが一番

「そんなこと言っても、こっちも初めてだし、何が必要なのかなんてわからないし・・・」

そんな場合、どうしたらいいのでしょうか?

答えは簡単です。

そういったときは、「何が必要か知っている人」に教えてもらえばいいんです。

被災者に直接聞ければいいですが、現地と繋がりがなかったり、連絡が取れなかったり、逆にそのような問い合わせが殺到して回線がパンクするなど迷惑になったりといったことも考えられます。

そんなときは、「現地では今、何が必要なのか?」を知っている人の情報が頼りになります。

支援自治体や実績のある団体が公式に募集している物資があれば、募集期間内に、指定された場所に、指定された方法で届けることが重要です。

わからなければ支援自治体やNPOなどに託す

支援物資は、あてずっぽうで一方的に送りつけるのではなく、必要なものを責任を持って届けることが重要です。

もし支援物資の送り方がわからないのであれば、無理をせずに、代わりに行ってくれる支援自治体やNPOに託すといいでしょう。

ただし、これらの団体はきちんと信頼性などを確認したうえで「善行を託す」ことが必要ですので覚えておきましょう。

なるほど、わからなければ信頼できる団体に頼ればいいんですね。

支援方法は信頼をおける情報を入手しよう!

支援方法については、チェーンメールやTwitterなどのあやふやな情報ではなく、あくまでも自治体やNPO団体などの公式情報から得るようにしましょう。

いい加減な情報で動けば、不要な物資がゴミとなり、被災自治体の大きな負担になってしまいます。

支援物資に関する正しい情報が見極められなければ、募金をするほうが無難です。

お金はあとで必要な物資に換えられますが、不要な物資は邪魔にしかなりません。

代表的な支援金窓口

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被災地で必要な支援物資とは?

実際に資源物資を被災地に届けようと思ったとき、どのようなものが必要なのでしょうか?

実は、必要なものは常に変わっていきます

災害直後には、日替わりで必要なものが生まれ、また不要なものも生まれます。
  • 濡れて着替えのない人に古着を送る
    → 最初は重宝されても、2~3日経って新しくて清潔な衣類や下着が届くようになれば不要になる
  • 非常食としてカップラーメンを送る
    → 水やお湯がなければ食べられないうえに、お湯が使えるようになれば炊き出しが始まる

このように、災害初期の刻々と変わる被災地のニーズを個人が把握することは大変難しく、必要とされるタイミングで送り届けることは非常に難しいと言えます。

被災地で実際に必要とされる支援物資とは?

東京都と日本TCGFの災害支援協定によると、支援物資は「災害発生直後に必要な物資」「災害発生から4日目以降に必要な物資」に分けられます。

「日本TCGF」とは?

日本TCGF(The Consumer Goods Forum)は、食品や飲料、衛生関係の大手メーカー、大手の流通業者、商社などで2011年8月に発足した組織です。
TCGFは、世界70か国600社以上のネットワークで、これはその日本版です。
業務プロセス改善や消費者ニーズの共有などが主な目的ですが、自治体と災害時支援協定を結ぶことで、必需品などを中心にスピーディーな支援を行っています。

災害発生直後に必要な物資

食料品

おにぎり、パン類、カップ麺、飲料水、粉ミルク、缶詰(イージーオープン)

生活必需品

毛布、紙オムツ、生理用品、哺乳瓶、ラジオ、乾電池、懐中電灯、箸、スプーン、使い捨て食器、ラップ、固形燃料、ウェットティッシュ、ゴミ袋、蚊取り線香(夏季)、使い捨てカイロ(冬季)

災害発生から4日目以降に必要な物資

食料品

精米、即席麺、食パン、レトルト食品、漬物、梅干し、調味料、菓子類、果物、お茶

生活必需品

タオル、肌着、履物、作業服、軍手、鍋、炊飯用具、簡易コンロ、カセットボンベ、石鹸、歯ブラシ、ティッシュペーパー、トイレットペーパー、防水シート

被災地で ”送られて困る物資” とは?

役に立たない物資はゴミになるだけでなく、現地の人の迷惑になります。
これは絶対にやっちゃいけないことですね。

「いらなくなったから送ろう」

「余ってるから送ろう」

「これを機会に家の中を整理しよう」

なんて気持ちで送ることは絶対にやめましょう。

あなたがいらないものは相手もいらないものです。

あなたが好きなものでも相手はそうでないかもしれません。

では、実際にあった「困った支援物資」の一例を見てみましょう。

  • 使用済み下着、洗っていない服
    → 古着は必ずクリーニング、汚いものは必要ありません。
  • 特徴が強すぎる服
    → サイズが極端に細いもの、好みの差が激しいデザインのものなど、個人の判断で送るのはとても難しいものです。
    婦人服は使われずに残る可能性が大で、子ども服もサイズが難しいと言われています。
  • ワレモノやガスボンベなどの危険物
    → 危険物は被災者だけでなく、運搬・管理する人にもケガのもとになりますので控えましょう。
  • 水がないのにカップラーメン
    → 非常食のイメージが強いカップラーメンですが、水道、電気、ガスが復旧してからと認識しましょう。
  • 口の中の水分を奪うような食べ物、辛いもの
    → 水が不足しているときにこのような食べ物は不向きです。
  • なまもの
    → お弁当などが腐って食べられないというニュースを見た人も多いと思います。
    賞味期限の短いものを送るのは、被災者に「今すぐ食べろ!」と強要しているのと同じです。
  • 寄せ書きや千羽鶴
    → 全く知らない人から届いても、捨てづらいし困るという意見も多数。
  • 電池のないラジオなど
    → ラジオなどを送る場合、必ず予備の電池も一緒に送りましょう。
  • 楽器やレジャー用品
    → 誰もが使うものではありません。
    学校などで求められた場合のみ必要性があります。
  • 余ったホテルや旅館などの備品
    → 歯磨きセットやカミソリなどは、使い勝手が悪いと不評でした。

被災地に優しい「梱包」とは?

どんなに必要な支援物資が入っていても、梱包が雑だったり、何が入っているのかわからないようであれば、現地の手間や時間をかけてしまう恐れがあります。
そこで、被災地に優しい梱包とはどういったものかを考えてみましょう。
  1. 支援物資は、サイズの揃った、しっかりとしたダンボール箱に入れること。
  2. 1つの箱に1種類の品物を入れること。
  3. 上面と横面(できれば横面は2面以上)にラベルを貼って、
    ・品目と数量
    ・重さ
    ・送り先と送り元の住所
    を書き込むこと。
    ※ダンボールは2列、3列に積まれていくので、ラベルは多くの面に貼れば貼るほど目視もしやすくなります
  4. ラベルは油性ペンでしっかりと書いて、しっかりと糊付けすること。
    ・付箋のようなものは剥がれてしまうのでダメ
    ・「洋服」などと大まかな品名ではなく、「紳士用Tシャツ Mサイズ 50枚」など、性別、年齢、サイズなどを明記しましょう
    ・紙オムツも性別やサイズを明記しましょう

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最後に

被災地への支援も大切ですが、いつ誰が被災者になるかわかりません。

今は大丈夫であっても、明日は自分が被災者になる可能性もあります。

まずは自分や家族が被災したときに、最低3日間は生き抜けるように、非常食や防災セットなどを準備しておきましょう。

防災セットについては、防災のプロが厳選したシェルターラピタがおすすめです。

また、ボランティアで現地に入ろうと考えている方は、特に真夏の時期にボランティアに参加する際には熱中症対策も必要になります。

ボランティアの熱中症対策は自己責任で行いますので、あらかじめ対策グッズなどを準備して現地に入るようにしましょう。







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