気象庁のデータによると、毎年5月から6月頃から台風が日本列島に接近してくるといわれています。
台風が接近し上陸すると、強烈な風や大雨で、家屋の屋根や屋内に被害が出ることがあります。
これらの被害には火災保険ぼ保険金で対応できるのですが、そのことを知らない人も少なくありません。
では、あなたの掛けている火災保険はしっかりと台風の被害にも備えるプランになっていますか?
そこで、台風シーズンが始まる前に火災保険の見直しをしておきたい3つの理由をお伝えしたいと思います。
目次
火災保険の見直しが必要な3つの理由とは?
なぜ、台風シーズン前に火災保険の見直しが必要なのでしょうか?
生命保険の見直しなら聴いたことがあるかもしれませんが、あなたは火災保険の見直しをしたことがありますか?
1. 火災保険は火災だけでなく台風被害も補償してくれる
火災保険は「火災」だけを補償してくれると思っている人も、まだまだ少なくありません。
しかし、火災保険は火災だけでなく
- 台風や竜巻
- 大雪
- 洪水
- 地震(地震保険に加入する必要あり) など
これらの補償もしてくれる万能な損害保険です。
特に「水災」では洪水などで屋内が水びだしになってしまったり、「風災」では強風で窓ガラスが割れてしまって屋内に被害が出たときなどに補償の対象となります。
どちらも台風の被害に該当しますので、火災保険の補償の対象となります。
2. 「水災」の補償がついていないプランもある
上記で説明した「水災」の補償ですが、プランによってはついていない場合もあります。
これは保険会社であったり保険代理店がしっかり最初に説明をしているかどうかの問題でもありますが、もし必要なのに補償がないとしたら問題です。
大雨の際に氾濫しそうな川が近くにある場合、他の地域よりも低い土地に住んでいる場合は要注意です。
特に火災保険の場合、1年更新や2年更新出ない限り、補償内容を確認することはほとんどないと思いますので、この機会にしっかりと確認して見直しておくことが必要です。
3. 見直しをすることで保険料が安くなる可能性がある
かつて火災保険は、補償内容も保険料も一律で、どこで契約をしても全く同じで差はありませんでした。
しかし、1998年の自由化にともない、保険会社ごとに補償内容も変わり、保険料にも差が出てくるようになりました。
生命保険や自動車保険であれば、各社で比較してみたり、見直したことがある人もいるかもしれませんが、火災保険を見直そうと言う人はまだまだ多くはありません。
しかし、各保険会社ごとに補償内容や保険料が異なりますので、今と同じ補償内容であっても、別の保険会社で契約しなおすと保険料が安くなる可能性もあります。
火災保険の見直しはどうしたらいいの?
火災保険の見直しは難しいものと思っていませんか?
実はそんなに難しいものではありません。
火災保険の見直しをする大まかな「流れ」は以下のようなイメージです。
- まずは火災保険の保険証券の保険期間・保険料などの基本的なことを確認する
- 補償内容に過不足はないか確認する
- 他社で見積もりを取る
- 比較検討する
- 補償内容・保険料で一番のところに切り替える
では、順番に見ていきましょう。
保険証券の基本部分を確認する
まず、保険証券を手元に置き、基本的な部分を確認しましょう。
基本的な部分とは、
- 保険期間(いつからいつまでか)
- 保険会社、商品名
- 補償内容(主契約、特約)
- 地震保険の有無
- 保険料はいくらか
これらの項目を見つけたら、鉛筆などで(後で消せるように)チェックをしておきましょう。
補償内容に過不足がないかを確認する
火災保険に加入をする際に、本当に必要な補償かどうか確認しましたか?
- 住んでいる地域は氾濫しそうな河川が近くにないか?
- 他の地域より低い土地に住んではいないか?
- 地盤は緩くないか?(昔、沼や田んぼだった)
- 家の近くに崖などはないか?
これらのことを考えながら補償内容を考えましたか?
もし、1つでも当てはまるものがあるとしたら、火災保険の見直しを行う必要があります。
特に、台風などの洪水に備えて、水災の必要性をしっかりと見極めましょう。
自分の住んでいる地域は水害の多い地域かどうかは、ハザードマップを見れば簡単にわかります。
各市町村のハザードマップはこちらから調べることができますので、参考にしてみてください。
他社で火災保険の見積もりを取る
「他社で見積もり」と言っても、具体的にどうしたらいいのかわからないという人もいるかもしれません。
しかし実際はそこまで難しいものではありませんので安心してください。
一括見積サイトであれば、必要事項に答えるだけで、数日後には複数の保険会社の見積もりを取ることが可能です。
以下に代表的な一括見積サイトをご紹介しますので、必ず2社以上の見積もりを取っておきましょう。
比較検討をする
見積もりは、早くて当日、遅くても数日以内にはメールもしくは郵送で届けられます。
送られてきた見積もりを手にしたら、現在加入している火災保険と比較してみましょう。
できればこのとき、現在加入している火災保険の補償内容を見積もりを取ったプランに合わせて再計算してみましょう。
全てのプランを同一条件のもとで比較検討することで(※厳密に言えば同一にはなりませんが)、保険会社を選びやすくなります。
補償内容・保険料で一番のところに切り替える
全てのプランを比較・検討したら、その中で補償内容・保険料で一番のところに切り替えましょう。
切り替える際に気をつけることは以下の通りです。
- 現在の契約の解約日と、新しく切り替える契約の始期日を同日にする
- 質権などの設定などがある場合には、事前に銀行などに相談をする
- 本当にメリットがある場合意外は無理に切り替えをしない
今まで台風被害に遭ったことがないという家でも、今年も同じように被害がないとは言えません。
温暖化の影響で台風の勢力も増してきていますので、万が一のことを考えて、シーズン前に必ず火災保険の見直しをしておきましょう。