日本では、赤ちゃんは母乳か粉ミルクで育ちます。
しかし、外国では「液体ミルク」が一般的に普及していて、スーパーなどで気軽に購入することができます。
この液体ミルクは日本では製造・販売されておらず、外国から個人輸入などで購入するしかない現状です。
目次
液体ミルクの特徴
熊本地震で、乳児用の液体ミルクに注目が集まっている。お湯がいらず、育児の負担を減らす利点もあるが、日本では法の壁や安全性への懸念から商品化へのめどは立っていない。
27日、熊本県庁と同県西原村で、フィンランドから届けられた液体ミルク計5千パックの贈呈式があった。
マヌ・ヴィルタモ駐日フィンランド大使は「北欧の国が被災地を忘れていないというメッセージになれば」。蒲島郁夫知事は「飲料水が復旧していない地域がある中、重宝される」と喜んだ。
「粉ミルク用のきれいなお湯を確保するのは大変です」。同県南阿蘇村で、生後4カ月の長男と約1週間車中泊した女性(30)は話す。地震後、母乳が出なくなった。粉ミルクを自宅から持ち出したが、溶かすお湯がない。炊き出しを準備する人に頼み、鍋でペットボトルの水を温めてもらった。「あの時、お湯がなかったらと思うと怖い。液体ミルクがあれば」と話す。
引用元:朝日新聞デジタル「乳児用液体ミルク、熊本地震で注目 国内解禁求め署名も」
液体ミルクのメリット
1. 調乳済みなので水が不要で衛生的
液体ミルクは、すぐに赤ちゃんが飲めるように調乳済みで紙パックやペットボトルに入れて販売されます。
粉ミルクのように70度以上の熱いお湯を必要としないので、水やお湯の調達が難しくなる災害時などに重宝します。
また、災害時などでは、粉ミルクでは調乳の際に不衛生な環境のもとでは衛生的に問題がありますが、すでに調乳済みの液体ミルクであれば、乳首をつけるだけで赤ちゃんに飲ませることができるので衛生的です。
2. 常温保存が可能で賞味期限が比較的長い
無菌充填製法で製造された液体ミルクは、常温での保存が可能です。
台風や地震などの自然災害で停電が起こったとしても、冷蔵庫に入れていなくても保存することができるので、万が一の備蓄としても保管できます。
賞味期限も長いもので1年と言うものもあります。
3. 手間がかからない
液体ミルクはすでに調乳済みですので、粉ミルクのようにお湯を沸かしたり、計量したり、使用後に洗浄・消毒をする必要がありません(使い捨てもあり)。
避難所など他の人の手を借りるときなどでも、簡単に調乳ができ、赤ちゃんに飲ませることができますので、ママの負担も減ります。
液体ミルクのデメリット
これが液体ミルクのデメリットに繋がっています。
1. 個人輸入・購入でしか手に入らない
2016年現在、液体ミルクは日本国内で製造・販売がされていません。
これは厚生労働省の認可が下りていないのと、メーカーが積極的に製造・販売に動いていないと言う背景があります。
この結果、液体ミルクを手に入れようとすると海外のものを購入するしか方法がなくなります。
2. 値段が高額
海外からの個人輸入や購入となると、輸送費などのコストがかさみ、価格が高騰します。
ちなみに、価格は200mlで約1,000円ほどです。
3. カスタマーセンターや問い合わせ窓口がない
日本に現地法人がない販売会社が多いため、購入の際や購入後の問い合わせやアフターフォローの窓口が日本国内にないところがほとんどです。
英語や現地の言葉ができる人であれば、直接コンタクトを取ることも可能ですが、ほとんどの人は難しいと思いますので、購入の際にはこの辺りも注意しましょう。
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液体ミルクの購入先
どうか1日でも早く、液体ミルクが日本国内でも購入できる日が来ますように。
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