台風などの自然災害が発生すると、電気・ガス・水道などのライフラインが止まってしまいます。
各家庭で備える非常食は、ライフラインの復旧状態に応じて段階的に備えておくことが重要です。
目次
非常食の基本
電車や道路などの交通網が遮断されてしまった場合、流通・物流がストップし、スーパーやコンビニに食料が入ってこなくなります。
そもそも外に出られないと言うこともあり得ますので、家庭内に家族が最低3日間生活できるくらいの非常食を準備しておくことが必要になります。
段階的に備える非常食
配給も期待できず調理もできない状況では以下のようなものが必要になります。
- ビスケット
- 乾パン
- ゼリー飲料
- 栄養補助食品
水が使えるようになれば食べれるものが増えます。
- 水を注ぐだけで食べられるご飯
- 餅など
お湯が使えるようになるとさらに選択肢が増えます。
- レトルト食品
- カップラーメン
このように、ライフラインの復旧状況に応じて食べるものを選べるように準備するといいでしょう。
また、火が使えなくても着火剤などがセットされている非常食があれば、温かいご飯を食べることもできます。
非常食は最低3日分を準備しておく
台風などの自然災害が起こってライフラインが遮断された場合に備えて、都道府県や市区町村では食料や毛布などを備蓄しています。
例えば東京都の場合、これだけの食料備蓄があります。
- クラッカー
都(45万食)、区(185万食)、市町村(81万食)、合計311万食 - アルファ米
都(100万食)、区(328万食)、市町村(203万食)、合計631万食 - 即席めん
都(120万食) - その他
区(353万食)、市町村(99万食)、合計452万食
ただし、これらの備蓄が届かない場合もありますので、最低でも3日分の食料を備蓄しておくといいでしょう。
非常食は何でもいいわけではない
非常食として備蓄しておくものは、何でもいいと言うわけではありません。
- 常温で長期保存がきくもの
- 簡単に調理できるか、調理しなくても食べられるもの
- 持ち運びしやすく、個別で包装されているもの
- 栄養価が高く、腹持ちのよいもの
停電になったら冷蔵庫は使えません。
常温でも保存ができるもので、簡単に調理ができて、避難所にも持ち運べるように軽量で、栄養価の高いものを準備しましょう。
被災者に学ぶ、実際に用意しておきたい非常食
新潟県中越地震の被災者へ行ったアンケートによると、被災直後は「食べられるなら何でもいい」「食欲がない」「何を食べていいかわからない」と言う意見が多かったのですが、数日が経過してくると「パンは水分がなくパサつく」「温かいものが食べたい」と意見も変わってきました。
避難生活が長く続くと、明日への英気を養うためにも、温かいスープやお米などバリエーションに富んだメニューが必要になります。
実際に何を用意したらいいのか?
非常食と言ってもワンパターンなものばかりでは飽きてしまいます。
「食べること」は「生きること」ですから、しっかりとメニューを考えて準備することで、被災している中でも前向きになれます。
そこで、子ども2人の4人家族をモデルケースに必要な非常食を見ていきましょう。
主食
米、餅など
➡ 10kg
うどん、そば、パスタ、シリアルなど
➡ 400g入りで6袋
中華麺、インスタント麺、パンなど
➡ 16食
主菜・副菜
野菜類(玉ねぎ、ジャガイモ、ごぼう、さつまいもなど)
➡ 各1~2kg
豆類(大豆、小豆など)
➡ 適宜
卵
➡ 10個
缶詰(魚介類、肉類)
➡ 30缶
缶詰(野菜、キノコ類:コーン、トマト、たけのこ、マッシュルームなど)
➡ 20缶
レトルト食品(カレー、パスタソース、ハンバーグなど)
➡ 30食
冷凍食品(家庭で冷凍したものも含む)
➡ 500g入り換算で10袋
乾燥食品(切り干し大根、高野豆腐、ひじき、わかめ、こんぶなど)
➡ 各2袋
汁もの
スープ類(味噌汁、わかめスープ、コーンポタージュスープなど)
➡ 12食
乳製品
乳製品(チーズ、ヨーグルト、スキムミルクなど)
➡ 各1~2箱
果物
缶詰(もも、みかん、パイナップル、みつ豆など)
➡ 10缶
調味料
調味料(砂糖、塩、味噌、しょうゆ、食用油など)
➡ 1kgあるいは1リットル
味付けの足し(バター、ス、コンソメ、だしの素など)
➡ 適宜
嗜好飲料
飲料(緑茶、コーヒー、紅茶、ココアなど)
➡ 適宜
菓子類
➡ 適宜
その他(ふりかけ、のりの佃煮、ジャム、マーガリン、蜂蜜など)
➡ 適宜
意外と大事なのが「調味料」や「ふりかけ、ジャム」などです。
単調な味付けが多くなる中で、味のアクセントとなるものがあるとそれだけでバリエーションが増えます。
これらを参考にして非常食の準備をしてみてください。
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