非常食を準備しようとしたとき、今では必ずと言っていいほど出てくる「アルファ米」ですが、そもそもアルファ米とはどんなものなのでしょうか?
目次
非常食でよく聞く「アルファ米」とは
アルファ米とは、生米(ベータ)ではなく、炊飯した(アルファ化)状態で急速に乾燥させたもので、火を使わずに水やお湯で戻すだけで食べることができます。
アルファ米の特徴
そもそもお米はデンプンが主成分で、そのままでは消化吸収がしにくく、私たちが食べるときはお米を炊いたりして加熱処理をすることで消化吸収しやすくしています。
しかし、一旦加熱したデンプンは、水分が多いと時間の経過とともに消化吸収しにくい元の状態に戻ってしまいます。
アルファ米が開発されたきっかけ
炊飯せずに水を加えるだけで食べられる「ご飯の軍糧食」として、尾西食品の創業者である尾西敏保氏が旧日本海軍の潜水艦の乗務員だったときの経験から開発されました。
そして、平成7年の阪神淡路大震災をきっかけに評価が上がり、その後に起こった中越地震や東日本大震災では、震災直後から非常食として多くの被災者や救援者を救いました。
それまでは、非常食は「まずい」「栄養が偏っている」と言うイメージがありましたが、アルファ米が開発され普及してきたことで、「災害時にもご飯が食べられる」と言う安心感を得られるようになりました。
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アルファ米の味と食べ方の工夫
アルファ米が活躍するときは、電気・ガス・水道などのライフラインが遮断されたときでしょう。
炊き立てのご飯と比べたら、水で戻すご飯ですから物足りなさは正直感じるでしょう。
しかし、「ご飯が食べられる」と言う安心感に代わるものはないですから、いかに味付けを工夫して食べるかを考えれば問題はないはずです。
アルファ米の商品の種類と味付け
アルファ米には白米だけでなく、数多くのバリエーションが存在します。
アルファ米 五目ごはん
アルファ米 わかめごはん
アルファ米 ドライカレー
アルファ米 乾燥がゆ白がゆ
アルファ米 乾燥がゆ梅がゆ
アルファ米 赤飯
アルファ米 チキンライス
アルファ米 えびピラフ
アルファ米 山菜おこわ
アルファ米 松茸ごはん
アルファ米 携帯おにぎり(鮭)
アルファ米 白米
現在、アルファ米にはこれだけの種類があります。
レトルトのカレーや調味料があればさらにバリエーションを増やすことも可能です。