台風や地震などの自然災害に被災したとき、もし小さな子どもと一緒だったらと覆うとゾッとします。
緊急時には自分だけでも不安ですが、そこに子どもがいるとなると考えなければいけないことが一気に増えます。
そこで、子どもと一緒に避難する際の注意事項を、わかりやすく解説したいと思います。
目次
子ども連れの避難方法
3歳くらいまでの子どもがいる家庭では、ベビーカーではなく抱っこひもで避難しましょう。
避難時にベビーカーが危険な理由
災害時には一気に人が外にあふれ出します。
マンション住まいの場合、災害時にエレベーターが止まってしまうことが多く、人がたくさん押し寄せる中でベビーカーを抱えて階段を下りることは不可能ですし、大変危険です。
また、外に出ても道路状況が悪い場合が多く、路面がデコボコしたり瓦礫(がれき)でスムーズにベビーカーを押すことができないことが予想されます。
歩ける子でも無理に歩かせない
歩けるようになってきた2~3歳くいらいの子どもは、抱っこと歩きが混在します。
ただ、避難時には、歩けるからと言って無理に歩かせるのは大変危険です。
瓦礫につまづいてケガをしたり、壊れたマンホールの穴に落ちてしまう危険性もあります。
また、頭上から落ちてくるものから頭を守らなければいけませんので、ベビーカーではなく抱っこひもで避難するようにしましょう。
首のすわっていない新生児の場合、横抱っこでしか抱っこできない抱っこひもよりも、新生児から縦抱っこができる抱っこひもを選ぶことで両手も空きますので、子どもを守ったり荷物を持つことができるようになりますのでおすすめです。
新生児から縦抱っこができる抱っこひもなら、エルゴベビーの「ADAPT」がおすすめです。
エルゴベビーの「ADAPT」は、
- 首のすわっていない新生児でも縦抱っこができる
- 20kgまで抱っこ可能
- 長時間抱っこしてても疲れにくい安定した作り
がポイントですので、普段使いもできて尚且つ緊急時にも使える、ママ思いの抱っこひもです。
さらいに詳しい情報はこちらの記事にもまとめていますので、抱っこひも選びの参考にしてみてください。
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子どもがはぐれてしまったときを想定した準備
子どもが年長さんや小学生くらいになれば、通学のときや外で遊んでいるときに被災することもあるかもしれません。
また、親と一緒にいるときでも、急な出来事にパニックになり親とはぐれてしまうことがあるかもしれません。
そうなったときでも落ち着いて対処できるように、連絡手段を決めておくといいでしょう。
親の携帯電話の番号を暗記させておく
年長さんや小学生くらいになれば、親の携帯電話の番号を暗記させておくといいでしょう。
また、家の近くなどに公衆電話があれば、電話の掛け方も教えておくとより安心です。
普段から子どもに携帯電話を持たせていても、緊急時には繋がりにくくなったり、GPS機能が正常に働かないことも考えられます。
子どもが不安にならないような準備をしておきましょう。
普段歩く道を防災視点で子どもと一緒に歩く
普段歩く通園・通学コースや散歩コースなどを、子どもと一緒に防災視点で歩いてみるといいでしょう。
「この川は氾濫したら危ない」
「風邪が強いとあの看板が落ちてくるかもしれない」
「地震のときはこの建物の窓ガラスが割れて落ちてくるかもしれない」
「この公衆電話からママパパに電話しよう」
など、一緒に歩きながら確認するといいでしょう。
パーソナルカードをカバンに入れておく
子どもがはぐれてしまったときのために、いつも使うカバンやリュックには身元の分かるパーソナルカードを入れておくといいでしょう。
パーソナルカードには、これらの情報を記載しておきましょう。
- 子どもの名前
- 親の名前
- 親の携帯電話の番号
- 血液型
- アレルギーの有無
ただし、パーソナルカードを悪用されると子どもがいらぬ危険にさらされますので、普段はカバンのポケットなどにしまっておくようにしましょう。
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非常食は期間よりも ”子どもの好み” で選ぶ
非常食や保存食を選ぶとき、まず気になるのはその保存期間です。
しかし、実際に避難生活をした人が口をそろえていうのは、「やはり美味しいものが食べたい」ということでした。
特に子どもの場合、非常食を食べてくれなかったという声を多く聞きます。
また、非常食の代表ともいえる乾パンですが、これを嫌いな子どもも多く、「のどが渇く」と貴重な水を大量に飲んでしまうこともあります。
このようなことがないように、普段の食事に出してみたり、遊びながら体験することで、子どもの非常食に対する抵抗感が軽減します。
また、離乳食を食べる時期の乳幼児も、いつも食べている手作りのもの以外に、市販の離乳食を日頃から食べさせておくといいでしょう。
外出時に持って行って食べさせて慣れさせるのもいいですね。
また、熱湯が必要な粉ミルクの調乳ができない場合も考えて、授乳中の赤ちゃんがいる家庭では、液体ミルクの準備もしておくといいでしょう。
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普段からアナログな遊びに慣れておく
普段からテレビゲームやスマホのゲームに慣れてしまっている子どもは、日頃から少しずつアナログなゲームに慣れておくようにしましょう。
- パズル
- トランプ
- 知恵の輪
- お絵かき、塗り絵 など
避難所では電気は貴重なエネルギー
避難生活では、ゲームは貴重な電源を使うので要注意です。
ゲーム以外にも、スマホで動画を見せるなどの暇つぶしをしていると、いざというときに充電が切れて情報収集できなくなります。
また、避難所などでは充電器の数も限られていますので、遊びのために頻繁に利用するのはトラブル防止のためにも控えたほうが良さそうです。
もしものときのために、大容量かつ軽量の蓄電池を準備しておくのもいいでしょう。
こちらのモバイルバッテリーなら、フル充電でiPhone 7に10回以上、Galaxy S7に約6回、ほとんどのタブレットやUSB機器に複数回の充電が可能です。
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小さな子供と避難するときに注意すること まとめ
台風や地震などの自然災害で、小さな子どもと避難するときには、とにかく子どもの安全を第一に考えて行動しましょう。
2~3歳くらいまでの子どもは、歩けても抱っこひもで避難する
子どもとはぐれた場合の連絡方法を決めておく
乾パン以外の子どもの好みに応じた非常食を準備しておく
アナログなお遊びに慣れておく
また、兄弟姉妹のいる家庭では、下の子どもに意識がいきがちになります。
しかし、上の子は自分の気持ちを押し殺して我慢しがちですので、優先して抱きしめてあげましょう。
子どもが2人以上いる場合、特にメンタルケアをいつも以上にすることが必要になります。
災害時に大人が混乱すると、子どもにその緊張感が伝わり、情緒不安定になりはぐれてしまうなどの原因にもなります。
まずは大人が混乱せずに対処できる心の余裕を持てるよう、日頃から準備しておきましょう。