台風や突然のゲリラ豪雨に見舞われて、高架下で水没してしまっている車を何度ニュースで見たでしょうか。
車を水没させないためには、危ない道を迂回したり、減速運転に切り替えたりすることが必要です。
運転中に気がつかずに水位の深い道路に入り込んでしまったときは、エンジンが止まってしまったり電気系統がショートしてしまうので、すぐにドアや窓から脱出することが重要です。
もし、窓もドアも開かなくなってしまった場合には、窓ガラスを割る専用ハンマーを使って脱出することも考えておきましょう。
では、水没してしまった車はどうなるのでしょうか?
廃車にするか、それとも買い取りしてもらえるのかを考えてみたいと思います。
【質問】水没した廃車でも買い取りしてもらえるのか?
外気を車内に取り入れる空気口からエンジンルームに水が浸入すると、エンジン内のピストン運動が止まってしまいます。
そして、エンジンが止まり、電気系統がショートして動かなくなると車は動かなくなってしまいます。
水没してしまった車は動かなくなるだけでなく、カビが発生したりニオイがついたりします。
こんな水没してしまった廃車でも買い取りをしてもらえるのでしょうか?
疑問その1:車が水没するとどう言う状態になるのか
車が水没してしまうと、以下のような状態になると言われています。
- エンジンが止まってしまう
- 電気系統が故障してしまう
- シートなどが水分を含み、カビが繁殖し、ニオイが発生する
- 車体にサビが浮き出る
具体的には、マフラーなどの排気口、バンパーの下面あたりまで水没してしまうと、何らかの影響が出ると言われています。
最近の車は、エンジンをはじめ車の重要部分のほとんどが電子制御されていますので、水の侵入に弱くなっています。
疑問その2:車が水没したら修理できるのか?
車が水没してしまっても修理はできます。
エンジンが水没していなければ、水に浸かった部品を取り外して洗浄し、車内は泥の除去などのクリーニングも可能ですし、水没してしまった場合でも、エンジンパーツの交換や、エンジン自体の交換などを行うことも可能です。
しかし、このような修理をする場合、修理費は高額になることが多く、車両保険を使っても自己負担額が多くなる傾向にありますので、一度水没してしまうと、修理をせずに廃車にしてしまうことがほとんどです。
疑問その3:「水没車」は下取りで嫌われるの?
事故車の場合、車の基本骨格の部分まで修理・補修したものは「修復歴車」となります。
骨格まで傷んでいると、基本的には100%元に戻すのが難しく、しっかりと修理をしていても後々どこかに不具合が生じる可能性が出てくる可能性があります。
水没車の場合は「冠水歴車(浸水車・水被害車)」となり、下取りの際には修復歴車よりも嫌われる傾向にあります。
また、冠水車は外見に損傷が出にくいため、修理個所の判別が難しいと言われています。
特に海水が浸水した場合は、金属の腐食が危惧されます。
金属の腐食は時間をかけて徐々に進行しますので、いつ故障が発生するか分からないと言う大きな不安要素となります。
そのため、中古車として販売しても買い手が極端に少なくなり、思うような下取り金額にならない傾向にあります。
また、水没車には独特の臭いが残りますので、ルームクリーニングと消臭代金に何万円もかかることもあります。
【答え】水没した廃車でも買い取りしてもらえる
水没してしまった車は、以上のようなことから、ディーラーや下取り業者から嫌われる傾向にあります。
「下取りはできないが、廃車手続きはできますので、その料金をいただきます」
下取りにも出してもらえず、しかも廃車手続きの料金まで取られるなんて経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。
しかし、水没した廃車でも廃車買取業者であれば、買い取りをしてもらえます。
その理由をまとめていきたいと思います。
理由その1:車の価値を決める判断基準が違う
車の下取りに出すディーラーと廃車買取業者とでは、そもそも車の価値を決める判断基準が違います。
ディーラーは中古車を高く販売するのが目的
ディーラーは買い取った中古車を高く販売することが目的ですから、その価値のある車は高く下取りしてくれます。
- 新しい車種
- 走行距離の短い車
これらの車は高値で買い取ってくれますが、走行距離が10万kmを超えている車や、10年以上乗っている車は、その価値がほとんどありません。
費用をかけてメンテナンスをし直し、中古車として市場に出しても売れる見込みのない車は、走行に問題がなくても廃車にするしかありません。
ディーラーにとって、このような廃車は「お金にならない車」と言えます。
廃車買取業者は部品販売が目的
中古車としては価値がなくても、タイヤやホイール、バンパー、ガラス、バッテリーなど、まだまだ使える部品が沢山あります。
これらの中古部品は、きれいに洗浄され、エンジンなどの機能部分は専用テスターで検査・合格したものが中古商品として再利用されます。
再利用されないと思われるボディなどの金属部分も、鉄やアルミなどに分別し、リサイクルができます。
廃車買取業者にとって、廃車は「お金になる車」と言えます。
理由その2:海外では事故車でも人気の場合がある
日本国内の市場で事故歴や冠水歴のある車の人気はありません(売れません)。
しかし、海外では”日本車”ということで信頼性が高く、事故車や冠水車でも人気の車種があります。
こうした車を独自のルートで海外へ輸出をする廃車業者もいますので、廃車でも買い取りが可能と言うわけです。
下取りに出せない車は廃車買取業者へ
運悪く車が廃車になってしまった場合、ディーラーに持って行って「廃車手続きに費用がかかる」と言われ、そのまま費用を払うのはもったいなさすぎます。
もし、車を廃車にするのであれば廃車買取業者へ持って行くことをおすすめします。
廃車買取業者へ車を持って行く3つのメリット
ディーラーで廃車手続きをすると費用がかかるなどのデメリットがあります。
そこで、廃車買取業者へ車を持って行くことのメリットをまとめてみたいと思います。
メリット1:廃車レッカー代、手続き費用が無料
業者にもよりますが、廃車のレッカー代が無料であったり、廃車手続きの書類代行料が無料のところがあります。
少しでも高く買い取ってほしいですから、出て行く費用はなるべくゼロに抑えたいですよね。
メリット2:全国どこでも引き取り可能
一部離島を除く場合がありますが、基本的には日本全国どこでも廃車の引き取りが可能です。
メリット3:廃車時期により自動車税の還付も
既に自動車税を支払った場合でも、廃車した時期により月割で自動車税の還付がされます(査定価格は自動車税とは別の価格になります)。
廃車手続きに必要な書類
車を売却する際には以下の書類が必要になります。
「譲渡証明書」「委任状」「申請依頼書(軽自動車の場合)」は廃車買取業者が用意します。
必要書類が見つからなかったとき
- 車検証を紛失したときは陸運局で再発行が可能です(4~500円の費用)
- 自賠責保険証明書を紛失したときは、保険会社で再発行ができます(無料)
- 自動車税納税証明書を紛失したときは、管轄の都道府県の税事務所にて再発行ができます(無料)
- リサイクル券は経済産業省のホームページから印刷ができます(無料)
まずは愛車の価格をチェックしてみましょう
廃車業者は安心・安全な業者を選ぶことが高価買取に繋がります。
カーネクストなら、上記3つのメリット全てに当てはまり、あなたの愛車を適正に査定をしてくれます。
20秒で簡単入力、まずは価格をチェック!
以下の7つの項目を入力して愛車の価格をチェックしてみましょう。
- メーカー
- 車種
- 年式
- 走行距離
- 名前
- 電話番号
- 都道府県
あなたの愛車が少しでも高く買い取ってもらえることを祈っています。
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